2022.12.8の情勢

情報源:ユリーシュヴェツ氏

今日、ニューヨーク市ブルックリン裁判所でアンドレイデルカチに対して7項目の有罪判決がありました。経済制裁迂回の不正、マネーロンダリング4件、不動産購入そして不正の隠蔽の7項目です。また、デルカチはロシアの情報機関のエージェントとしてありとあらゆる偽情報の拡散及び犯罪的な話し合いに参加していたとのことです。最大で30年間拘留になるのではとのことです。

デルカチはロシアFSB卒業後、ウクライナに戻り、ロシアのエージェントしながら国会議員にもなり、そして正体がばれた後も、慌てることもなくウクライナから出国しアメリカへ行きそこでロシアエージェントとして上記の不正を行っています。

ウクライナ保安庁はするべき仕事をしていなかったのは明らかです。賄賂をもらって国の安全に関わる重要なことがおろそかになっています。NATO加盟において、ウクライナ保安庁のこの不適切な動きは問題視されます。ウクライナ軍が命かけて国を守っている間に情報機関として裏側を守るべき機関がこのようでは、国として成り立っていくのは難しくなります。

昨日ハドソン研究所から発表がありました。内容はベラルーシからのロシア攻撃の可能性について。ウクライナでは、ベラルーシにおいてロシア軍はあまり集まっていないためその可能性は低いと考えられていますが、アメリカの同研究所の意見は違っています。ロシアは密かに軍を増やしている可能性あり、キンジャールロケット搭載可能なミグ31をベラルーシい配備しています。キンジャールは単なるロケットではなく、ロシアが政治的な意味のある行動するとき、表に出てくるロケットでもあります。

ロシアがベラルーシからウクライナへの攻撃でリウーからキエウへの物資ルートを遮断し、ウクライナ軍を弱くするつもりもあるし、南のヘルソンからウクライナ軍を北に移動させ、南側を安全にするつもりもあるのだと思います。現在バフムト市での昼夜問わずのロシア軍の攻撃の目的はヘルソンからのウクライナ軍を呼び寄せるためでもありますが、ロシアの思惑通りに進まないため、第三の北からの攻撃を始める可能性あります。

ウクライナ軍トップはもちろんロシアがこのような動きする可能性を計算済みで、そのようなことが起きた場合、対応できます。しかし、ベラルーシが戦争に巻き込まれる危険性は大きいのです。NATO軍がポーランドウクライナの国境付近で軍事演習を行うことでベラルーシからの攻撃をロシア側躊躇させる可能だと思います。